なろう作家のスタンスは二種類に分類される『読者本位』と『作品本位』

考察
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二種類のスタンス

Web作家(Webに限らないとは思いますが)のスタンスには二種類あります。

それは「読者のために書く」タイプと、「自分の書きたいものを書く」タイプです。

これはどちらが良いとか、どちらが優れているとかではありません。
また、中間に位置する人も兼ねている人もいます。

読者のために書くタイプ

こちらのタイプはより多くの読者を楽しませることに重きを置いています。
小説を作ることではなく、読者に面白いと思ってもらうことに喜びを感じるタイプですね。

流行(=求められている作品)を書くのも、わかりやすい文章を心がけるのも全て読者のため

そのため小説を書き始める前に、まず市場分析から始まります。ターゲットは誰か、何を求められているのか、どんな広報をすべきか。ニーズを掴み、ターゲットに効率よく露出させることを目指します。

テンプレを利用し、長文で分かりやすいタイトルを付け、流行の作品を書く。それは全て一人でも多くの読者を楽しませるための工夫なんですね。

よって数字を何よりも重要視します。

なぜなら数字は、一番分かりやすい消費者からのフィードバックであり、マーケティングの成果を確認できる手段だからです。
このタイプに振り切った人にとって、どれだけ面白くても数字が取れなければ意味がありません。作品を商品として考えています。

このタイプだからと言ってなろう系を書くとは限りません。
サイトやターゲットが違えば、そのサイト、ターゲットなりのニーズがあります。

公募や商業作品ならば、レーベルの分析やもっと広い視野でのマーケティングが求められるでしょう。

「マーケティングから企画を作り、小説を書く」というタイプです。

自分の書きたいものを書くタイプ

こう書くと自己満足や自分本位に感じるかもしれませんが、そうではありません。

自分の中に書きたい物語、伝えたい感情、表現したいテーマがあり、それを形にするために筆をとったタイプです。

読者の絶対数はそれほど重要ではなく、読者にどれだけ深く記憶に刻み付けるか、どれだけ感情を揺さぶれるか、などに重きを置きます。
作者の人間性や考え方を作品を通して叩きつけるタイプですね。

ただ好きなように書きなぐる人はこのタイプとは少し違います。
独りよがりでは読ませる小説ではありません。

「作品本位」で、読者に流されず自分の中を掘り下げていき、質の高い物を目指す。結果的にそれが多くの読者に受け入れられれば、大ヒットになることも多い作風ですね。

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相反するものではない

さて、二種類のスタンスがあると説明いたしましたが、これは決して正反対の性質ではありません。
どちらも「面白い小説を書く」という目的においては一致しているからです。

ですから前述の通り、中間の人もいれば、両方を兼ね備えた作者もいるわけです。
どちらをどの程度優先するのか、その塩梅は人それぞれ違うでしょう。

マーケティングをした後に自分の書きたかった内容を合わせていくタイプや、作品本位で書いた後に読者層に合わせた広報を行うタイプなど、一概には分類できないものです。

ただどんなスタンスでやってたとしても、その努力は決して侮っていいものではありません。
しかし中には己と違うスタンスの人を見下したり、つまらない作品だと断じたりする方もいます。

違うスタンスの人もいる、ということを認識し、互いにリスペクトして高め合えるといいですよね。
余計に争っても意味はありませんから。

以上です。

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