小説家になろうのランキングは何で同じ話ばかりなの?【考察】

考察
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なろうのランキングは同じ話しかない!

っていう批判、よく聞きますよね。

まったくもってその通りなわけですが、ではなぜそのようになるのか、という理由を考察していきたいと思います。

なお、似た作品が溢れることの是非を問う記事ではありません。

本当に同じ話しかないの?

(2020,11,7現在の月間ハイファンタジーランキング)

まず、本当に同じ話しかないのか。

上のランキングを見てみると、文字数の都合上分かりづらいものもありますが、
トップ10のうち9作品が「追放もの」です。

追放系の中でも色々細かく分岐するのですが今の流行りは、

もともと実力があった主人公がパーティや王宮などの組織から追い出され、主人公が抜けたことによって被害が出始めた元仲間たちが主人公を呼び戻そうとするも「もう遅い!」と主人公が突っぱねる、という作品が大多数を占めてます。

最近YouTubeでもどこでも人気の「ざまぁ」と呼ばれるジャンルですね。

余談ですが、10位のサイレントウィッチは、完結ブーストによって日間に乗り、そのまま月間入りまで果たしてしまった有望株です。夢がありますね。

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なぜ同じ話ばかりになるのか

さて、ではなぜ同じ話ばかりになるのでしょうか。
これは明確な一つの理由で説明できるものではありませんが、今回の考察では

Web小説という媒体が流行りに乗るまでの速度に優れているから

という観点でお話ししていきます。

なろうの流行について

代り映えがないと嘆かれる小説家になろうですが、実は流行は細かく移り変わっています。

広義の視点で見れば、少し前までは異世界転移・転生チートで溢れていたランキングですが、今は追放ものが多いですよね。

恋愛ジャンルにおいても、今は同じく追放ざまぁでも、少し前は悪役令嬢転生でした。

追放ものになってからはずっと同じじゃないか?
いえ、そうでもありません。

「盾の勇者」や「金色の文字使い」「ありふれ」などに代表される、集団転移からの追放系から派生したものだと私は考えているのですが、その特性上、最初は力を持たない主人公が追放される話が多かったと思います。

追放された後に力に目覚め、成り上がる話ですね。
「ざまぁすること」が主体の、今の追放ものとは若干異なるわけです。

このように、なろうの流行は少しずつ変わっていっていることが分かります。

「流行に乗る」ことの意義

なぜそれらが流行り、ランキングを網羅するほどになるのでしょうか。

それは、面白い作品を見つけたら「もっと似た作品を読みたい!」「同じような作品を書いてみたい!」とユーザーの多くが思うからです。

どのジャンルも、初めて読んだ時は面白いもの。
ユーザーの多くがそのような感想を抱くことで、一つのジャンルでしかなかったものが、一大ジャンルへと押し上げられるのです。

そして、その流行にフレキシブルに乗ることができるのが、なろうやWeb小説サイトの利点なわけです。

商業作品の場合

ここで、一般にラノベレーベルから出版される商業作品の場合を考えてみましょう。

作家はまず、企画を立ち上げプロットを作ります。
担当編集と相談し、ダメならボツ。良い話ができたら、本格的に書き始める。

書き始めてからも時間がかかります。
一冊分書き上げるまでに早い人でも一か月。そこから推敲したり表紙を付けたり……などで、二ヶ月に一回本を出せれば早いという世界です。

それだけ期間が開いてしまうと、企画段階と販売時点では流行は変わっているでしょう。
なので作家は流行を予測する、あるいは単体で面白い話を書く、という努力が必要なわけです。

それで売れる作品を生み出し続けているのですから、プロ作家のすごさが分かりますね。

Web小説の場合

では、なろうをはじめとするWeb小説サイトではどうでしょう。

面白い!書きたい!と思ったその日には一話目を投稿できます

そして翌日にはPVや評価、感想といったフィードバックがあるのです。

それによって読者のニーズを迅速に掴み、柔軟に試行錯誤することができます。

これは、商業作品にはない大きな強みと言えるでしょう。

あるジャンルが流行れば、次の日には追随する作家が大勢現れるのです。
そしてそのテンプレは洗練されていき、どんどん面白い話が生まれます。

読者もある程度面白さが保証されている、つまり自分の好みに合うことが分かっていて、テンプレ(今の流行りで言えば追放ざまあ)に沿って話が進んでいくため、安心して繰り返し消費できるわけです。

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結論:Web小説サイトは流行にすぐ乗れる

無料で一話から投稿でき、無料でいくらでも読むことができるからこその文化だと思います。

勿論、理由はこれだけではないでしょう。
しかし、同じ話だけになる理由の一つであるという考察でした。

反対意見や、こんな理由もある、という意見がございましたら是非Twitterからお知らせください。

お読みいただきありがとうございました。

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